漫画が置いてあるコーナー

わたしが小学低学年だった頃、弟が入院しました。わたしは母の付き添いで病院へ。しかし、何にもする事が無くてヒマでした。かと言って、家に帰宅しても寂しいだけ。わたしは病院内を散歩することにしました。外には出ていません。

弟の病室の場所を覚えて、壁伝いに歩くことに。万が一、迷ったとしても来た道を戻れば帰れます。最初は人が多かったのですが、奥に進むほど人通りが少なくなっていきました。とある廊下に辿り着いた時、そこには休憩する椅子と本棚がありました。

本棚には漫画が置いてあり、わたしはソレを読みあさって過ごしていました。誰ひとり通りません。どうやら他の人達は、休憩するスペースがあること自体を知らなかったようです。

通路の奥にあるので、大抵の人は通りません。病院の中を探検するのが好きで、秘密の抜け道を探す遊びにハマっていました。子どもだと、大人では通れない隙間を通ることが出来ます。大人になって、再び病院に行くことになりました。

だけど、どう頑張っても辿り着けません。もしかしたら、あのスペースは子どもだけが辿り着ける場所だったのかな。そんな事を考えてしまいます。ツアーナース

ケメコ